Knowledge OS Product Design System

Phase 6
Content Design & Terminology

Knowledge OSの画面、ヘルプ、通知、AI回答で使う言葉を統一するための コンテンツ設計・用語ガイドラインです。 Cursor、Claude、Codex、人間の開発者が、同じ意味に同じ言葉を使うための基準とします。

DOCUMENTKnowledge OS Design Principles v1.0.0
PHASEPhase 6 — Content Design & Terminology
TARGETUI / Help / AI / Message

Introduction

同じ意味には、同じ言葉を使う

Knowledge OSでは、同じ操作を画面ごとに異なる言葉で表現してはいけません。 「追加」「登録」「取り込み」「アップロード」が混在すると、利用者は別の操作だと受け取ります。

利用者向けの標準表現は「資料を追加」です。 「ファイルを追加」「文書を登録」「ドキュメントをインポート」 「資料をアップロード」は、同じ操作を指す場合には使用しません。

この章で定義するもの

  1. コンテンツ設計の原則
  2. 基本用語辞書
  3. 操作語の使い分け
  4. AI機能の用語
  5. ボタン文言
  6. 見出し文言
  7. 成功メッセージ
  8. 警告・エラーメッセージ
  9. Empty State
  10. Loading文言
  11. 禁止用語
  12. 技術用語の言い換え
  13. 敬語レベル
  14. 数字・日付・容量の表記
  15. AI向け指示テンプレート

01 — Content Principles

1コンテンツ設計の原則

1. 利用者の言葉を使う

技術者の言葉ではなく、業務で一般的に使われる言葉を選びます。

2. 一つの意味に一つの言葉

同じ操作を複数の言い方で表現しません。

3. 結果を予測できる

ボタン名だけで、押した後に何が起きるか分かるようにします。

4. 事実を先に書く

成功、失敗、注意事項は、結論を最初に書きます。

5. 次の操作を示す

エラーや空状態では、利用者が次にできることを案内します。

6. AIと元資料を区別する

AIが生成した内容と、資料に書かれている内容を同じ表現で扱いません。

文章の基本順序

  1. 何が起きたか
  2. 利用者への影響
  3. 次にできること

良い例

資料を保存できませんでした。元の資料は変更されていません。保存先を確認して、もう一度お試しください。

悪い例

エラーが発生しました。処理を中止します。

02 — Core Terminology

2基本用語辞書

資料

Knowledge OSで扱うPDF、Word、画像、テキストなどの総称。利用者向け画面の標準語。

ファイル

OS上の保存単位やファイル選択操作を説明するときに使用。

文書

契約書、遺言書、申請書など、内容上の文書種類を指すときに使用。

元の資料

AI要約や抽出テキストに対して、原本データを指すときに使用。

使い分け

場面使用する言葉
一覧・詳細・検索資料資料を開く
ファイル選択ファイルファイルを選ぶ
種類の説明文書文書の種類
AI生成物との比較元の資料元の資料を確認
設計・開発上の画面分類資料一覧設計書内の分類名(画面には表示しない)

禁止する混在

03 — Action Terminology

3操作語の使い分け

言葉使用する場面標準例
追加Knowledge OSへ新しい資料・タグ・設定項目を加える資料を追加
登録入力内容を確定し、システムへ保存する最終操作資料を登録
取り込み外部フォルダ・右クリック・監視フォルダなどから自動で受け入れるフォルダから取り込む
保存変更内容や設定を保持する変更を保存
読み取る画像やPDFから文字を取得する文字を読み取る
開く資料や画面を表示する資料を開く
削除資料や設定を取り除く資料を削除

標準フロー

資料を追加 → ファイルを選ぶ → 内容を確認 → 資料を登録

「アップロード」は原則使用しない Knowledge OSはローカル利用を含むため、クラウドへ送信する印象を与える 「アップロード」は一般利用者向け画面では使用しません。

使い分け例

良い例

  • 資料を追加
  • ファイルを選ぶ
  • 資料を登録
  • 変更を保存

悪い例

  • ドキュメントをインポート
  • ファイルをアップロード
  • データを確定
  • Submit

04 — AI Terminology

4AI機能の用語

機能意味標準表現
AIに聞く登録資料をもとに質問し、回答と根拠を確認するAIに聞く
検索資料名や内容から、該当資料・記載箇所を探す検索
要約一つの資料の内容を短く整理する要点を見る
関連資料内容が近い、または同じ案件に関係する資料関連する資料
AI提案AIが候補として示したタグや分類AIからの候補

境界を明確にする

検索

資料や記載箇所を探す。回答を作らない。

AIに聞く

資料をもとに回答を作り、根拠資料を示す。

要約

一つの資料を短く整理する。質問への回答ではない。

禁止表現

「学習」ではなく「検索できるように準備」 資料をKnowledge OSへ登録したことを「AIが学習した」と表現しません。 標準表現は「検索できるように準備しました」です。

05 — Buttons & Headings

5ボタン文言と見出し文言

ボタン文言

ボタンは「対象+動詞」を基本とし、押した後の結果を予測できるようにします。

用途標準文言使用しない文言
資料追加開始資料を追加新規、追加、Upload
ファイル選択ファイルを選ぶ参照、Browse
登録確定資料を登録OK、実行、確定
設定保存変更を保存Submit、更新
検索検索するGo、実行
AI質問質問する送信、Ask
再試行もう一度試すRetry
削除資料を削除削除する、実行

見出し文言

良い例

  • 資料
  • AIに聞く
  • 関連する資料
  • 確認が必要です

悪い例

  • Document Management
  • RAG検索
  • AI Summary Result
  • 処理結果一覧画面

06 — Success, Warning, Error

6成功・警告・エラーメッセージ

成功メッセージ

成功した対象と、必要に応じて次の操作を示します。

「相続手続きの進め方.pdf」を登録しました 「資料を見る」から内容を確認できます。

警告メッセージ

処理は続行できるが、確認が必要な場合に使用します。

文字を正しく読み取れない可能性があります 登録後に元の資料と読み取り内容を確認してください。

エラーメッセージ

問題・影響・解決方法の順で書きます。

資料を保存できませんでした 元の資料は変更されていません。保存先を確認して、もう一度お試しください。

メッセージの標準構造

種類必要な内容
成功完了した対象、必要に応じて次の操作
警告注意が必要な理由、利用者が確認すること
エラー問題、影響、解決方法

禁止表現

07 — Empty & Loading

7Empty StateとLoading文言

Empty State

現在の状態、できること、最初の操作を示します。

状態見出し説明・操作
資料なしまだ資料が登録されていません資料を追加すると検索やAIへの質問ができます
検索結果なし一致する資料が見つかりませんでした検索語を短くするか、条件を解除してください
タグなしまだタグがありません資料を整理するためのタグを作成できます
履歴なしまだ操作履歴がありません操作が行われるとここに表示されます

Loading文言

内部処理名ではなく、利用者の資料に対して何をしているかを示します。

使用する

  • 資料を読み込んでいます…
  • 文字を読み取っています…
  • 検索できるように準備しています…
  • 関連する資料を探しています…
  • 回答をまとめています…

使用しない

  • Loading...
  • Processing...
  • OCR実行中
  • Embedding中
  • RAG処理中
  • LLM推論中

時間がかかる処理

10件中3件を登録しています 現在:「契約書_2026年7月.pdf」

08 — Prohibited Terms

8禁止用語と技術用語の言い換え

禁止・非推奨標準表現
ドキュメント資料
インポート追加 / 取り込み
アップロード追加 / 送信
ストレージ保存先
ディレクトリフォルダ
プロバイダー利用するAIサービス
ランタイムローカルAIの実行環境
ジョブAI処理
インデックス検索できるように整理した情報
OCR画像やPDFから文字を読み取る機能
Embedding内容から検索できるように準備する処理
RAG登録資料をもとに回答する仕組み
LLMAI
ベクトル検索意味の近い内容を探す検索
チャンク資料を分けた単位 / 資料の一部
トークン通常画面では表示しない

専門用語を残してよい場所

詳細設定でも説明を付ける 技術用語を表示する場合も、一般利用者が誤って開く可能性を考え、 何の設定かを日本語で補足します。

09 — Tone & Style

9敬語レベルと文章表記

基本トーン

丁寧で落ち着いた日本語を使います。 接客文のように過剰に丁寧にせず、命令的にもならない表現を選びます。

用途標準
操作案内〜してください
状態説明〜しています / 〜されていません
成功通知〜しました
エラー〜できませんでした
提案〜できます / 〜をお試しください

使用しない表現

ひらがな・漢字

記号

10 — Numbers, Dates & Units

10数字・日付・時刻・容量の表記

項目標準表記
件数半角数字+単位12件
日付西暦+年月日2026年7月12日
日時西暦+年月日+24時間表記2026年7月12日 14:30
時刻24時間表記09:05
期間〜を使用2026年7月1日〜7月31日
容量小数1桁まで2.4 MB
ページ数字+ページ12ページ
進捗全体数と完了数10件中3件

相対時刻

使用しない表記

業務上必要な場合のみ和暦を使用 遺言・相続・行政手続きなど、文書上の元号が重要な場面では、 西暦と和暦を併記できます。

11 — Standard Message Dictionary

標準メッセージ辞書

場面標準文言
資料追加開始資料を追加
登録中資料を登録しています…
登録成功資料を登録しました
登録失敗資料を登録できませんでした
検索中資料を検索しています…
検索0件一致する資料が見つかりませんでした
AI回答中回答をまとめています…
回答不能登録されている資料からは確認できませんでした
保存成功変更を保存しました
接続成功正常に接続されています
接続失敗接続できませんでした。設定内容を確認してください
削除確認この資料を削除しますか?
削除成功資料を削除しました

メッセージを新規作成する場合

  1. 既存辞書に同じ意味の文言がないか確認する。
  2. 主語・対象を具体的にする。
  3. 利用者の次の行動を追加する。
  4. 技術用語を一般的な言葉へ置き換える。
  5. Phase 6へ標準文言として追記する。

12 — AI Instructions

Claude・Cursor・Codex向け指示

共通指示

Knowledge OS Design Principles v1.0.0
Phase 6「Content Design & Terminology」に従ってください。

必須条件:
- 同じ意味には同じ言葉を使う
- 利用者向けの標準語は「資料」とする
- 資料追加の入口は「資料を追加」とする
- ファイル選択は「ファイルを選ぶ」とする
- 登録確定は「資料を登録」とする
- 「ドキュメント」「インポート」「アップロード」を原則使用しない
- 画面上の英語を使用しない
- 技術用語は一般利用者向け表現へ置き換える
- 成功時は完了した対象を書く
- エラー時は問題、影響、解決方法を書く
- Empty Stateには次の操作を書く
- Loadingには現在の処理内容を書く
- 数字、日付、容量の表記を統一する

Claude向け

文章を作成する前に、標準用語辞書を確認してください。
既存の標準文言がある場合は、新しい言い方を作らず再利用してください。
高齢者でも読める、短く落ち着いた日本語にしてください。

Cursor向け

画面実装時に、既存画面の英語・専門用語・表記揺れを確認してください。
文言を変更する場合は、Phase 6の標準表現へ統一してください。
同じ意味のメッセージをコンポーネント内へ重複定義しないでください。

Codex向け

共通メッセージ、ラベル、状態文言を定数または辞書へ整理してください。
画面ごとに同じ意味の文字列を直接記述しない構造にしてください。
ただし、既存文言を自動的に一括変更せず、画面上の意味を確認してください。

13 — Review Checklist

コンテンツレビュー基準

用語

ボタン・見出し

状態文

表記

利用者が言葉の違いに迷わなければ、用語設計は成功です。 新しい表現を増やすより、既存の標準表現を繰り返し使うことを優先します。

Closing

言葉も、製品のインターフェースです

利用者は、ボタンの形だけでなく、そこに書かれた言葉から操作を判断します。 同じ操作に異なる言葉を使うと、見た目が統一されていても、利用体験は統一されません。

資料は「資料」。
追加は「資料を追加」。
登録は「資料を登録」。
検索は「検索」。
質問は「AIに聞く」。
失敗時は、次にできることまで書く。

最終原則

  1. 同じ意味には同じ言葉を使う。
  2. 利用者向けには「資料」を標準語とする。
  3. 技術用語より業務の言葉を使う。
  4. ボタンは操作結果が分かる文言にする。
  5. 成功・警告・エラーを具体的に書く。
  6. EmptyとLoadingにも意味を持たせる。
  7. 新しい言い方を増やす前に、標準辞書を確認する。